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シオーアガールド刺繍

シオーアガールド刺繍

ハンガリー刺繍とは言っても、実際にはハンガリーの各地方でそれぞれ個性的な刺繍が存在します。
当時の女性は人生の折々に着る服、使うものに刺繍を刺す習慣がありました。
自分や家族がどの地域の人間か刺繍をみて判断できたそうですよ。ちょっと家紋みたいですね。

ただハンガリーの方は現在でもそうですが、図案や色に固執する事はありませんでした。
そのため、自分の出身と結婚先の図案をミックスして更にいろいろな図案が誕生することに。


いろいろな楽しみ方を受け入れてくれる土壌のもと、シオーアガールド刺繍も受け継がれてきたんですね。

 

 シオーアガールド刺繍の生まれた場所

シオーアガールド刺繍はハンガリーの南にある、Sióagárd:シオーアガールドという町で生まれました。

画像クリックしたら拡大できます。

 赤丸が付いているところがシオーアガールド。
 

 地図お借りしました:http://www2m.biglobe.ne.jp/ZenTech/world/map/Hungary/index.htm

 

 シオーアガールド刺繍の発展

  • 色と模様の変化

    初期のシオーアガールドの刺繍は白一色のみで刺していましたが、
    時代とともに染色技術が向上して、だんだんと色が増えていきました。

    外国の文化が入ってくるにつれ、チューリップやバラのモチーフが出来上がり、
    マチョー刺繍(メゾクヴェシュト地域)やカロチャ刺繍に似てくるようになりました。
    しかし、シオーアガールドらしい独特な紫交じりの青い配色や、赤の色配色はずっと残りました。

 

  シオーアガール刺繍の特徴

シオーアガールド刺繍の特徴は、個人的に下記の点だと思います。
刺す人の意向によっていろいろ変わるのであくまでご参考に・・・(´・ω・`)


1.大きなモチーフもあるけれど、小さな細いモチーフを連続して配置するものが多い

大ぶりな図案もあるけど、
結構細かな模様が多いと思います。

写真お借りしました:http://mek.niif.hu/02100/02115/html/4-1220.html 

 

2.模様もそれぞれ繋がっていなかったりする

モチーフを茎でつなげないで
左右対象で置いている

写真お借りしました:http://tulipanoslada.5mp.eu/web.php?a=tulipanoslada 

 

3.連続して同じモチーフを刺す場合、色を一部反転させて刺す時もある。

赤とエンジであれば、横の図案には逆の位置に赤とエンジにして、
全体的に統一感を出しやすくしていると思います。 

写真お借りしました:http://www.galga-nfi.info.hu/hagyatek/himzes_sioagard.html

 

4.一つの花のモチーフを刺すとき、同色系ではなく反対色(赤に対し青系)を刺す場合もある

カロチャ刺繍の場合、一つのモチーフを2色以上で刺す時
同色系でまとめる事が多いと思いますが、
シオーアガールド刺繍の場合は
反対色を入れたりもします。

写真お借りしました:http://mek.niif.hu/02100/02115/html/4-1220.html 

 

5.なんといっても刺繍の端のスカラップが多彩で美しい!

カラフルな糸でスカラップを何重にも縁に刺して
裾を美しく飾っています。
シオーアガールド刺繍はスカラップの形を生かした、
縁の形もジグザクな
作品が多いと思いますよ。
プルースリ(ベスト;pruszli)には
この穴に紐を通して着用します。

実用的(`・ω・´)b!

 *写真お借りしました:http://netfolk.blog.hu/2013/04/05/sioagardi_visele

 

主に使用するステッチ技術

  • アウトラインステッチ
  • サテンステッチ
  • アイレットステッチ
  background-color: white; padding: 3px; border: 1px solid #555555;
サテンステッチ アウトラインステッチアイレットステッチ 

 

ちなみに昔、生地は白いリネンの生地を主に買っていたらしいです。 

もっと写真が見たい人はgoogle.huにて「sióagárdi hímzés」と検索してみてね!

 

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