バーチャルマーシュ青染め工房
2020-04-03 14:09:23
青染めは1208にオーストリアの首都ウィーンで始まり、ハンガリーに伝わりました。
18世紀後半、多くの職人が雇われ青染め製品を多く作るようになり、ハンガリー西側の地域では工芸品として発展しました。
今では工房は数少なくなってしまいましたが、素晴らしい伝統工芸を後世に残す為、皆さん努力して生産を続けています。
今回はそんな歴史ある青染めの工房の1つを紹介しますよ〜。
<バーチャルマーシュの青染め工房>
ハンガリーとセルビアの国境近くの町、バーチャルマーシュ。
人口約7000人ほどの小さな田舎町に、4代続く青染め工房があります。
その工房の名前は「バーチャルマーシュ青染め工房」。1879年から続く老舗で、現在は4代目オーナーのヤーノシュさんと、製品を作っているマスターのゾルタンさんで切り盛りされています。
古い歴史のあるこの工房では、なんと150年以上前の1868年に製造されたペロチン(ブロック印刷機)を今でも使い、青染めの商品を生産しているんですよ。
また2015年に工房をリノベーションし、見学&体験もできるようになりました。
この工房の歴史展示館も併設されているので、見所盛りだくさん!
オーナーはヤーノシュ・ショルテャークさん。
1879年にひいひいおじいさんが設立したこの工房を守る4代目です。
「創設者の玄孫として、後世にこの素晴らしい遺産を残すよう頑張っているよ。
僕自身は青染めをしないけど、この工房の未来と青染を生業にしてきた先祖の思いを大切にしたい。
僕の父は古い友人の一人、ゾルタン・バコシュに自分の知識と作品への愛を教えたんだ。
今では青染めの商品は彼が作っているほどだ。
故郷の伝統を新しい工房で続けることが私の喜びさ。」
そしてこちちらが、マスターのゾルタン・バコシュさん。
「ショルテャーク家と知り合いになったのは1993年。最初は仕事で、それからは友達になったんだ。
先代(ヤーノシュ・ショルテャークの父)から青染めの基礎を教えてもらったよ。
手始めに手作業でのブロック印刷から始まり、少しづつ他の工程を教えてくれた。
青染めは模様を組み合わせて、無数にバリエーションを広げる事ができる工芸なんだ。
簡単ではないけれど、更に美しくなっていく所が大好きだな。
ヤーノシュの発案で、僕ののハンドメイド作品を1997年からコンテストに出品し始めたんだ。
そして嬉しい事に、2015年には民芸のマスターとして公認して貰えた。
将来的にはお客さんが新しい工房や展示館を見学するだけでなく、ここで作られた作品を楽しめるようになれたら嬉しいな。」
ハンガリーに今なお息づく伝統のテキスタイル。
Magyar Madarでは彼らの作品を今後紹介予定です。
ぜひぜひお楽しみに。
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♪今日はこの動画♪・・・ "Békakoma" by Buborék együttes
ノルが時々娘に聞かせてる歌。ハンガリー版カエルの歌的な。・・・・洸
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